
インラインシフターとは粉粒体の空気輸送ライン(圧送式または吸引式)に直接配置し、製品に混入したオーバーサイズの異物を除去し、製品の品質保証を確かにする装置の一般名称です。空気輸送ラインに設置される重力式シフターと比較してレシーバータンク、ロータリーバルブ、ホッパー、ブロワーなどの装置が不要で設備がシンプルです。


重力式シフター設備とインラインシフター設備との比較
また、異物混入防止対策であるシフターを可能な限り最終工程の近くに配置できます。これにより、シフターより下流側にある(異物混入源となり得る)装置を最小限に抑えることが出来ます。
当社は、米国グレートウエスターン社(GWM)と販売店契約を締結し、2001年3月よりインラインシフターの国内販売をしております。インラインシフターQAシリーズは、多くの納入経験を基に、当社とGWMが共同開発し、「軽量化」「シール性向上」「易分解組立」を特徴とした新型のインラインシフターです。


インラインシフターQAシリーズは、BISSC規格※1の認証を取得しています。
米国のBISSC(米国製パン業衛生標準委員会)はインラインシフターの衛生標準を策定しており、ANSI(米国規格協会)※2にて規定されている製パン機械の設計に関する規格を作りました。

・シフターの内部にエアバイパス機構を設けることにより、網に圧力がかかりません。また、空気圧力により、原料を強制的に網に通過させたりしません。



・フレームに固定された異物回収容器がシフター本体の駆動部とフレキシブルチューブで接続されており、駆動部との間に手動弁による仕切りを設けることにより、安全かつ容易に操作できます。
・運転中に容器を分離回収することができるため、虫などの異物の個数管理なども容易にできます。


・GWMのインラインシフターは緩やかな旋回運動によるふるい方式を採用しています。また、篩の能力を確保するために十分な篩面積を設定することにより、網に強制的な力を加えておりません。そのため、壊れやすい虫などの異物を破損させること無く原形のまま確実に分離し、かつ連続的に排出し、系内に滞留させません。
駆動構造
・QAシリーズは従来販売しておりましたインラインシフターと比べて、大幅にメンテナンス性が向上しました。篩枠の軽量化を行ったほか、篩網や枠に装着するパッキンに改良を加えて容易に気密性を維持できるようにしたことで、作業者の負荷をさらに軽減することができました。通常の点検内容は以下となります。
●日次点検:異物回収容器の異物を確認してください。
●週次点検(推奨):篩網本体を分解し、内部を点検してください。予備の篩網があれば、大型機種の場合は所要時間は30分で終了します。

・篩網の目開きはプロセスの粉体を通過させ、かつ、虫などの異物を通過させないものを選定します。
強力小麦粉の場合は30メッシュを選定しております。
| QA36 | QA24 | |
|---|---|---|
| 篩径 | 900[mm] | 600[mm] |
| 篩網面積 | 1段あたり 0.46[u] | 1段あたり 0.18[u] |
| 篩網段数 | 2〜7段(要求能力により段数決定) | 2〜5段(要求能力により段数決定) |
| 最大能力 | 25[t/h](強力小麦粉ベース) | 6[t/h](強力小麦粉ベース) |
| モーター | 1.5[kW] | 0.75[kW] |
| 設置寸法 | 幅 1950×奥行き 1450(突起不含) | 幅 1600×奥行き 1100(突起不含) |
| 重量 | 780[kg](3段の場合) | 610[kg](4段の場合) |
※最大能力は篩網30メッシュ使用の場合