技術&サービス ビジネスナウ

【上福岡事業所】
機器販売、粉体加工を柱に、組織として連携した幅広い「対応力」を強化。

■社内外の豊富な情報を共有化し各事業に活用

上福岡事業所
上福岡事業所
上福岡事業所は、当社の3つの事業のうち、主に機器販売と粉体加工を担っています。どちらも、粉体を微細なサイズに砕く「粉砕」、粒子の大きさで精密に分ける「分級」という、当社が長年培ってきた粉体技術がベースとなっています。当社が誇るこの技術を応用した機器を販売するのが機器販売事業であり、さらにその機器を使ったサービスが粉体加工事業です。
製品開発や技術開発は、メーカーだけ、ユーザーだけのどちらかに偏った視点では良いものはできませんが、ここでは機器メーカーである「機器販売センター」、ユーザーサービスを行う「粉体加工センター」、機器や粉体加工の技術面を専門とする「技術開発グループ」が、一堂に集まり互いに連携しています。また、製品開発や技術面で協力関係にある日清製粉グループ本社の生産技術研究所が敷地内に隣接し、まさに“粉体技術情報の宝庫”といえる環境です。私たちの強みである幅広い対応力は、このような社内外の情報やアイデアを共有化し、業務を連携することによって生まれています。

■売るだけではなく、より付加価値のある提案を目指す「機器販売センター」

分級機「ターボクラシファイア」
分級機「ターボクラシファイア」
機器販売センターは、取り扱う製品によって2つに分かれており、第一機器販売センターでは当社のコア技術を使った粉砕機、分級機を中心に販売しています。粉砕、分級の技術は、近年、携帯電話やスマートフォンなどの電子機器材料に多く使われており、シビアな加工精度が要求されますが、サブミクロン領域まで精密に分けられる分級機「ターボクラシファイア」や「エアロファインクラシファイア」、無発熱で数μmまで粉砕できる「スーパージェットミル」などの製品は、金属や樹脂などさまざまな素材にも対応でき、非常に多くの引き合いをいただいています。
「インラインシフター QA36」
「インラインシフター QA36」
第二機器販売センターでは、熱処理装置、液晶スペーサ散布装置などに加え、海外製機器の販売を行っています。当社独自の微量供給、分散の技術を用いた液晶スペーサ散布装置は、液晶テレビ製造に多くの需要がありましたが、市場ニーズの変化に合わせ現在ではその技術を医薬品用の散布装置へと応用しています。ほかにも、日本の粉体市場に精通した当社独自の着眼点と技術力を活かし、ユニークで高い技術をもった海外製機器の取り扱いも行っています。英国・マトコン社とは販売店契約を締結し、少量多品種生産に最適な容器ごと搬送、混合ができる画期的なシステムを販売しています。また、米国・グレートウェスターン社とは、軽量化やメンテナンス性の向上といった日本独自のニーズを取り入れたふるい分け装置「インラインシフターQAシリーズ」を共同開発で販売しています。
これら2つの機器販売センターでは、機器販売を通じて新たなご提案も積極的に行っています。お客様のニーズをくみ取り、ときには他部署と連携して、製造ライン全体や情報システムまで含めたご提案をするなど、あらゆるご相談に対応できるフレキシブルで付加価値のある提案を目指しています。

■日々、困難な要求にチャレンジし続ける「粉体加工センター」

ナノ粒子加工
ナノ粒子加工
粉体加工センターでは、お客様からお預かりした素材を品質管理の行き届いたISO9001認証の専用設備で、粉砕、分級加工するサービスを行っています。長年のノウハウを結集した自社開発の機器を使った粉体加工は、国内トップレベルの技術を誇っています。お客様が自社で工場設備をもつことなく高精度な粉体加工ができるため、少量生産やテスト生産など幅広い用途でご利用いただいています。
受託加工が難しいのは、例えご要望どおりに加工しても、一度で満足いただける結果になるとは限らないところです。何度もお客様とやり取りし、調整を繰り返さなければ、品質と生産性のバランスがとれた最適な粉体は作れません。日々、さまざまな要求に応えるため経験とノウハウを積み重ね、今では他社の受託加工では満足できなかったり、技術的に難しすぎて断られるような案件にも対応できるまでになり、多くのお客様にご満足頂き、ますます事業が拡大しています。
そして今後一層注力していきたいのが、ナノ粒子加工です。当社のナノ粒子加工は、高周波熱プラズマを応用したもので、約10,000℃の炎で原料を一瞬にして蒸発させた後、急速に冷却することでナノメートル(10億分の1メートル)領域の粒子を作り出す最先端の粉体加工技術です。今はまだ大変特殊な分野ではありますが、電子材料を中心にこれからますます需要が期待される分野ですので、新たな需要の掘り起こしや事業の拡大を強化していきたいと考えています。

■機器販売、粉体加工事業を技術面でサポートする「技術開発グループ」

分級機「エアロファインクラシファイア」
分級機「エアロファインクラシファイア」
上福岡事業所の事業にもう一つ欠かせないのが技術開発です。技術開発グループでは、主に日清製粉グループ本社の技術研究機関である生産技術研究所で開発した技術の商品化を行っていますが、同時に機器販売や粉体加工事業の技術的なサポートも行っています。例えば、お客様から特殊な仕様の機器のご要望があれば、それに対応するため機械の改造を行ったり、機器や粉体加工でまったく新しい技術が必要になれば、生産技術研究所の協力を得て新たな機械や加工技術の開発を行います。また、お客様が機器購入を検討される際は、事前に自社製品のテスト運転や他社製品の性能試験を行うこともあります。こうしたお客様の安心や信頼につながる技術のバックアップは、当社の全ての事業に活かされています。

■技術力の向上と各センターの連携強化でより魅力ある事業所へ

マトコン専用テスト設備
マトコン専用テスト設備
近年の市場では、サブミクロン、ナノ領域といったより細かく、より粒子の揃った粉体が求められています。私たちとしても、ナノ粒子加工を始め、より高度な加工ができる技術の開発で、そうした時代のニーズに今後一層応えていきたいと考えています。
それに加え、お客様が何を求めているのか、どんな問題を抱えているのかなどに、いち早く対応できるような体制も整えていくつもりです。その一環として、マトコン社の最新機器のデモンストレーションを行う専用設備をはじめ、お客様に当社の機器を実際に見ていただける環境づくりを進めています。上福岡事業所では、今後も技術の開発と社内の連携を一層強化し、お客様の声にお応えしていきたいと思っております。

上福岡事業所 所長 秋山聡 上福岡事業所 所長 秋山聡(あきやま・さとし)
生産技術研究所で粉砕機、分級機、ナノ粒子の研究開発に従事後、現職に至る。最近出張が多く、不規則な食事の影響か、ストレスのためか、体重が急増してお腹まわりに貫禄が出てきた。
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